土木学会論文集
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流出解析法を用いた透水性舗装への浸透連結管付加による流出抑制効果向上の評価
和田 安彦三浦 浩之
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1995 年 1995 巻 521 号 p. 29-38

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抄録

透水性舗装の雨水流出抑制効果を定量的に評価するため, 水を降雨状に散水できる散水装置を用いた数十回に及ぶ現場浸透実験と解析を実施した. これより透水性舗装における雨水浸透速度は舗装の間隙量と透水性により決まり, 舗装面への湛水は浸透速度を増加させることが明らかになった. また, 透水性舗装に浸透連結管を付加することにより, 透水性舗装の最終浸透能を5mm/hr程度は向上できた. 施設の浸透機構を考察し, これに基づいて透水性舗装の雨水流出抑制効果を定量評価できる浸透・流出シミュレーションモデルを構築した. このモデルを用いて浸透連結管を付加した透水性舗装を都市域に整備した場合の流出抑制効果を定量評価し, 浸透連結管を付加すれば, 透水性舗装を都市域の雨水排除計画に組み入れることが可能になることを示した.

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