土木学会論文集
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拡散数値シミュレーションの最適計算手法に関する研究
小松 利光朝位 孝二大串 浩一郎吉村 耕市郎
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1996 年 1996 巻 539 号 p. 53-68

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抄録

地球環境問題から身近な地域の環境問題や工学的諸問題に至るまで拡散数値シミュレーションの重要性は近年益々大きくなっている. 拡散シミュレーションを精度よくかつ効率的に行うためには, 使用する計算スキームと計算格子間隔の決定に慎重な配慮が必要である. 高精度な数値解を得るために使用できるスキームは水理条件や計算格子間隔によって変わってくる. 一方, 使用する計算スキームが決定されれば高精度数値解を得るために最も効率的な計算格子間隔が存在する. 本研究では, 無限に続く打ち切り誤差項を二次の数値拡散項に代表させたときの数値拡散係数の概念を用いて, 高精度拡散数値シミュレーションのための最適計算手法の開発を行っている.

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