土木学会論文集
Online ISSN : 1882-7187
Print ISSN : 0289-7806
ISSN-L : 0289-7806
波状底面を持つ開水路流れの安定性と河川早瀬の波
京藤 敏達福島 雅紀
著者情報
ジャーナル フリー

1996 年 1996 巻 539 号 p. 69-78

詳細
抄録

河川早瀬および急流河川の水面形は底面地形の影響を大きく受け, 波頂曲率の大きな複雑な変動を示す. これらの基礎研究として水面波の分散性および底面勾配の変化を入れた浅水流方程式を用いて, 底面勾配が正弦関数状に変化するときの不等流の安定性を調べた. Floquet の定理を用いると固有関数として空間概周期的な変動を考慮することができるが, ここでは典型的な水面パターンとして Peak-valley structure および Staggered pattern について議論した. さらに, 河川水辺で観察される漣の振動数を本理論から予測し実測値と比較した.

著者関連情報
© 社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top