土木学会論文集
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急潮流下における長大吊橋の補剛桁直下吊り工法の研究
平山 純一坂本 光重中尾 俊哉古賀 昇
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1996 年 1996 巻 540 号 p. 181-190

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抄録
吊橋の直下吊り架設工法は, 桁ブロックを積載した運搬船を架設位置直下に進入させ, 主ケーブル上に設置したリフティングビームで吊り上げる工法であり, 張出し工法に比べて経済性・工期・安全性に優れている. しかし, この工法は桁ブロックとリフティングビームの台付け時に運搬船を静止させる必要があり, 急潮流下では運搬船の繋留が必要になる. 一方, 吊橋は急潮流で, しかも海上交通の要衝の地に架設されることが多く, 航行船舶への影響を最小限にすることが求められるため, 運搬船の繋留は困難になる.
このため, 台船の四隅に推進器を装備し, この推進力を自動的に制御することにより定点を保持する運搬船を開発して急潮流下でも繋留索を用いない直下吊り工法の実現に明るい見通しを得た.
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© 社団法人 土木学会
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