土木学会論文集
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溶融式トラフィックペイントを高速道路上で用いる提案とその実用化
今田 寛典藤谷 明文
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1996 年 1996 巻 540 号 p. 191-201

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抄録
高速道路で溶融式トラフィックペイントを用いるためには, 区画線を薄く塗布する技術の開発が基本的な課題の一つである. 本研究は, 薄膜施工法の提案と薄膜区画線の耐久性, 視認性, コスト, 滑り抵抗, 施工効果等について研究したものである.
得られた知見は以下のように要約できる. (1) 薄膜化の追求は必要であるが, 0.7mm程度の区画線が可能となった. (2) 0.7mm程度の溶融式区画線の耐久性は0.2mm程度の加熱式区画線の約10倍である. (3) 薄膜区画線の滑り抵抗値は加熱式区画線のものとほぼ同じである. (4) 薄膜区画線のトータルコストは加熱式区画線のものより小さい. (5) 高速道路での溶融式トラフィックペイントの実用化の可能性は高い.
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