1996 年 1996 巻 544 号 p. 187-203
高炉スラグ高微粉末, シリカフューム, 高性能AE減水剤および低熱タイプのセメントを用いたコンクリートの基礎的な発熱・強度特性について広範な検討を行った. その結果, これらの材料が有する性能を適切に発揮させることで, 初期材齢においても著しく高強度となる低発熱高強度コンクリートの製造が可能であることが明らかとなった. また, このコンクリートは低温環境においても従来のコンクリートより著しく高強度となることも示した. これら低発熱性および高強度発現のメカニズムについて, 水和生成物, 細孔構造及び結合水量によって包括的に説明した.