1996 年 1996 巻 544 号 p. 77-87
早期開放型コンポジット舗装工法では, コンクリートの凝結や初期硬化状態の時期に, 加熱アスフアルトコンクリートのオーバーレイによる熱及びローラ転圧作用を受け, 更に, 早期に交通に供することにより, コンクリートの硬化初期の若材齢時に交通荷重の影響を受ける.
本研究では, 実大実験結果も含めて, 高い振動エネルギーで締固めた超硬練りコンクリートが, 締固め直後において, 外力による塑性変形が容易に生じないことを示すとともに, 超硬練りコンクリートの打設後に養生時間を殆ど置かず, 熱や移動輪荷重による繰り返し載荷の作用を与えても, 変形やひひ割れが生ぜずコンクリートの曲げ強度の発現や水和反応が促進する効果のあることを明らかにした.