1996 年 1996 巻 546 号 p. 133-143
本研究は, コンクリート副産物より製造した再生骨材を用いた転圧コンクリートの曲げ疲労特性を検討したものであり, まず, 各応力振幅Sにおける破壊までの繰り返し回数Nのばらつきを対数正規分布で近似することにより S-N曲線を求め, これが既存の研究結果より求めた舗装用コンクリートおよび一般の転圧コンクリートの S-N曲線よりも低い値を示すことを確認した. 次に, Weibull 分布関数と McCall 分布関数を用いて生存確率Pに関するS-N曲線すなわち P-S-N曲線を求め, これらから得られる200万回疲労強度について対数正規分布による解析結果との比較を試みた. さらに, 以上の結果をもとに, 再生骨材を使用した転圧コンクリートの舗装への適用についても考察を加えた.