土木学会論文集
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関門海域における海上測位のためのリアルタイムGPSシステムの高度化と性能検証
浜田 賢二福森 利夫中井 修林 忠夫清水 則一中川 浩二
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1996 年 1996 巻 546 号 p. 63-75

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抄録

GPS海上測位技術を関門地区のほぼ全海域に普及させるため, 筆者らがこれまでに開発したGPS海上測位システムをさらに高度化し, その測位性能と信頼性の向上を図った.
高精度かつ確実なリアルタイム海上測位のためには, 基準局・移動局間の無線通信と整数値バイアスを決定する初期化の性能向上が不可欠であり, このために無線通信アンテナを改良するとともに通信エラー訂正機能を追加して無線通信システムを高度化し, また2周波方式オンザフライ初期化技術も導入した.
関門海域においてこの高度化実用測位システムの現地実験を行った結果, 高度化された測位性能, 現地への適用上問題となる関門橋の影響範囲等が明らかになった.

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