壁基礎は, フーチングの無い長方形充実断面の一枚壁状基礎であり, 掘削残土量が削減でき, 近接施工にも有利となる. この壁基礎を第二東海自動車道の高架橋基礎工に採用するにあたり, 合理的な設計法の確立を目的として, 実物大規模の載荷試験 (鉛直載荷試験2体, 水平載荷試験4体) を実施した. 本報告は, まず鉛直載荷試験によって明らかになった壁基礎の先端支持力と周面摩擦力について述べる. つぎに水平載荷試験結果およびそれをシミュレーションすることによって, 壁基礎の水平方向の設計法に関して検討した結果について述べる.