抄録
従来の成層乱流k-εモデルに比べて, さらに強安定成層場への適用が期待できる新しい非等方型k-εモデルを開発している. 本モデルでは, 成層による非等方効果を最低次のレベルで考慮して, 乱流密度フラックス, 渦動拡散係数, レイノルズ応力テンソルおよび乱れエネルギーフラックスが定式化されている. これらの算定式は非等方表現されているため, 比較的高い Richardson 数の成層乱流に対しても有効なモデルとなっている. 本モデルは従来型モデルに比べてモデル定数を2つ多く含んでおり, その概略値が理論的考察から推定されている. 二成層および線形成層場における振動格子乱流の密度連行実験のテスト計算により, 本モデルの基本性能が詳細に調べられている. また, 本モデルと従来型モデルとの性能比較に基づいてその有効性が検討されている.