土木学会論文集
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風化した広島型花崗岩の力学特性
服部 隆行瀬戸 一法坂口 賢明北川 隆司日下部 治
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1998 年 1998 巻 589 号 p. 1-10

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抄録
広島型花崗岩の力学特性を解明するために, ブロックサンプリングにより採取した不撹乱試料を用いて一次元圧縮試験および排水・非排水三軸圧縞式験を行った. また, それらを構成する鉱物毎の力学特性を把握し, 風化花崗岩が形成する骨格構造を異なる鉱物の混合体としての視点より評価した. 風化花崗岩は, 粘土化した斜長石と黒雲母, 石英および正長石から構成され, 初期の圧縮およびせん断特性は, 粘土化した斜長石と黒雲母の特性に支配され, それ以後は, 石英と正長石の力学特性に支配されることを示した. 一方, 石英と正長石の力学挙動の支配構成成分は, 粒子の形状および粒子破砕特性に大きく左右されることが判明した.
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