1998 年 1998 巻 590 号 p. 11-22
本研究では, フェイス・ツゥ・フェイスのコミュニケーション過程が, 個人がミーティングを行う相手を求めて探索を行うマッチング過程と, ミーティングを行うかどうかを判断する合意形成過程により構成できることを指摘し, 個々人間のミーティング行動をベルマンの最適性原理を用いて表現する. 都市内において長期的な定常状態において実現するミーティング均衡を, 多くの主体による非協力な動的過程における合理的期待均衡として定義する. さらに, ミーティング均衡の特性について理論的に考察する.