1998 年 1998 巻 598 号 p. 21-36
本論文は, 明石海峡大橋のフラッターとガスト応答を対象に振動モード間の空力・構造連成を考慮した数値解析を行い, 全橋模型風洞試験と比較するとともに, モード間連成について検討を行った結果を述べるものである. フラッター解析においては, 6モードを用いることで模型で観測された顕著な連成効果を捉えることができるとともに, その連成メカニズムについて考察を加えた. また, ガスト応答解析においても鉛直たわみとねじれ変位に顕著なモード間連成の影響が認められ, その連成メカニズムについて考察を加えた.