土木学会論文集
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橋梁診断エキスパートシステムにおける知識獲得手法およびシステム信頼性向上に関する研究
串田 守可宮本 文穂中川 正樹
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1998 年 1998 巻 598 号 p. 47-63

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抄録

本研究は著者等が開発したコンクリート橋診断ニューロ・ファジィエキスパートシステムのさらなる実用化を目指して, エキスパートシステム技術自体が直面している種々の問題点を検討し, システムの信頼性を高めることを目的としている. まず, 従来のアンケート調査による教師データ獲得手法を見直し, 教師データに内在する不要なあいまいさを排除する手法を提案する. また, 学習機能を保有するシステムの最大の欠陥である推論過程のブラックボックス化を防止する支援機能を新たに開発し, システム自体の推論機構の信頼度を向上させる. そして, 現システムの知識ベースを提案する手法により洗練した上で, 実橋の耐用性診断を行い, その診断結果および目視調査結果を比較する事で提案手法の妥当性を検証する.

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© 社団法人 土木学会
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