抄録
対象ばりの構造上の問題等から制振対象モードの腹の位置にTMDを装着できず, モードの腹の位置から離れた位置に複数個のTMDを装着するケースを想定する. はじめに, 対象ばりに等しい動特性を有する複数のTMDを任意の位置に装着した場合について, これらのTMDの近似調整法を提示する. ついで, 複数の任意の位置にTMDを装着して, 制振対象の1次モードを制限振幅内に抑制しつつ, 2次および3次モードの共振時の最大応答の絶対値の和を最小にする各TMDの装着位置と分担質量を最適化手法 (許容方向法) を用いて数値解析的に決定する方法を提示する. 本最適化手法を単純ばりおよび片持ちばりに適用することにより, その妥当性を明らかにするとともに, 両はりに対する最適なTMDの装着個数, 装着位置および質量の分担状態を明らかにした.