高強度吹付けコンクリートを適用することによる大断面トンネル施工の合理化・コストダウンの可能性を検証することを目的に大断面トンネルの一部区間で試験施工を行った. なお, 試験施工に先だって, 適用する高強度吹付けコンクリートの材料・配合を選定するための吹付け実験および高強度吹付けコンクリートの適用による支保部材の低減の妥当性を検証するためのFEM解析を実施した. その結果, 使用材料・配合を適切に選定すれば経済的に高強度化が可能であること, 高強度吹付けコンクリートによる支保部材の低減が妥当性であること確認された. また, 試験施工時の地山挙動の計測の結果, 大きな変状は見られず, 高強度吹付けコンクリートによる支保部材の低減の可能性が高いことが確認された.
