1999 年 1999 巻 612 号 p. 21-30
等価線形化法はバイリニア形の免震構造物の設計において, 構造物の最大変位を推定するためによく用いられる方法である. 従って, 等価線形化法で免震構造物の応答を精度よく推定するのは大事なことである。本論文では, 等価線形化法を利用し, より正確な免震構造物の最大変位を求めるための, 減衰補正係数を提案した. この減衰補正係数を求めるために, さまざまな地盤と地震波形の特性を有する18種類の標準波形を用いた. ここで, 等価線形化法を利用した応答推定精度は免震措置の弾性周期と, 降伏力と構造物の総重量との比に関係があることを確認した.