土木学会論文集
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条件付対数正規確率場におけるブロック推定
野田 茂小泉 智香星谷 勝
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1999 年 1999 巻 612 号 p. 275-286

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抄録

空間上の多地点にセンサーを設置すれば, あるブロックの最大地動などを正確に推定することが可能である. しかし現実には多くのデータを得ることは容易でなく, またデータには限りがある. そこで, 本研究では, 対数正規確率場を対象にして, 有限地点における観測データを基に未観測ブロックにおける平均的物理量の空間分布を推定する方法 (Block Kriging) を提案した. ここでは著者らによって提案された点推定 (Point Kriging) の結果と比較しながら, ブロックの大きさが最適推定値と推定誤差分散に及ぼす影響について分析した. その結果, ブロックの大きさの決定が推定結果に重大な影響を及ぼすこと, また Block Kriging と Point Kriging では異なる特性を示すことが明らかになった.

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