1999 年 1999 巻 612 号 p. 313-324
矩形断面鋼製橋脚とフーチングコンクリートの結合部を対象とした大型模型を用いた繰り返し載荷実験を実施した. 実験結果より, 単調載荷の場合と比べて最大接合部モーメントは約20%低下し, 対応する相対回転角は60%減少した. しかしながら最大モーメント到達後のモーメント低下は小さく, 接合部は安定した挙動を示す. また, 本矩形断面橋脚アンカー部の実験結果をもとに動的解析で用いるアンカー部の復元力モデルとして後藤らによって提案された半実験モデルに基づく定式化をおこなった.