土木学会論文集
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PC吊床版橋の減衰定数の評価と振動使用性照査における影響
角本 周梶川 康男
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1999 年 1999 巻 612 号 p. 337-348

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抄録

橋梁の動的解析においては, 通常, 減衰定数は鋼やコンクリートといった橋梁を構成する主要材料から経験的に設定されている. 一方, 橋梁のモード減衰を橋梁各部のエネルギー吸収から理論的に算出する研究が近年行われており, 比較的良い精度で減衰定数を推定することが可能となってきている. 本研究は, 単径間PC吊床版橋を対象として, 実測された減衰定数の統計分析より床版のエネルギー吸収を推定し, 振動エネルギーに対するひずみエネルギーの比および床版の等価減衰定数よりモード減衰定数を評価する方法を提案したものである. さらに, 減衰定数の設定が歩行者通行時の動的応答に与える影響をパラメータ解析により検討するとともに, 振動使用性照査において工学的に必要となる減衰定数の推定精度について考察したものである.

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