土木学会論文集
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液状化地盤中の翼付杭の振動変位抑制効果に関する小型振動台実験
森 伸一郎三輪 滋
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1999 年 1999 巻 612 号 p. 67-83

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抄録

大規模地震の際に, 液状化した地盤の中でも, 地盤との相対変位に対して安定した水平抵抗を発揮する機能を有することを期待した翼付杭を, 新しい概念の液状化対策杭として考案した. 振動台実験により普通杭と翼付杭のモデルの杭頭振動変位振幅を比較し, その効果を検討した. 乾燥砂または飽和砂から成る地盤に対して実験を行い, 入力加速度, 地盤の密度, 杭頭付加質量をパラメータとして検討した. スペクトル分析と杭の慣性力~変位関係に基づき, 杭頭変位低減メカニズムを明らかにした. どの場合でも約80%に低減する効果があること, 杭の剛性の増加と杭の投影面積の増加に比例する地盤ばね増大効果以上の水平抵抗増大効果があること, これらの効果は杭頭慣性力に対することがわかった.

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