土木学会論文集
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実大実験による埋設パイプラインの軸方向動的地盤ばね特性の研究
島村 一訓竹之内 博行三木 千壽福澤 小太郎
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1999 年 1999 巻 612 号 p. 55-66

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抄録

埋設パイプライン耐震設計の重要なパラメータである軸方向の動的地盤ばね特性 (ばね定数および限界せん断応力) について, 実大規模で実験するための高速載荷実験装置を開発し, 口径600mmのポリエチレン被覆鋼管を土被り180cmに埋設して, 高速載荷で押し引きする実験を行った. その結果, パイプラインと地盤の間のせん断応力が一定値に達するとパイプラインと地盤の間に滑りが生じる, 地盤ばね定数および限界せん断応力は載荷速度が大きくなるにつれて増加する, 高速載荷時の限界せん断応力は1回目の載荷時が最も大きく2回目には40%~50%低下する, 等の結論が得られた.

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