土木学会論文集
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炭素繊維シートで横拘束したコンクリート柱の応力度~ひずみ関係に及ぼす既存帯鉄筋の影響とその定式化
細谷 学川島 一彦
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1999 年 1999 巻 620 号 p. 25-42

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抄録
既存の鉄筋コンクリート橋脚のじん性を向上させる目的で炭素繊維シート (以下, CFSと呼ぶ) を巻いて補強しようとすると, 不十分とはいえ橋脚には既に帯鉄筋が存在しているため, 橋脚にはCFSと帯鉄筋との両者による横拘束が作用することになる. したがって, CFSによる横拘束効果を地震時保有水平耐力法に基づいた鉄筋コンクリート橋脚の耐震補強設計に反映させるには, 両者による横拘束の共同作用を評価する必要がある. 本研究では, CFSと帯鉄筋の両者で拘束したコンクリート柱の一軸圧縮試験結果に, これまでの著者らの実験データを加えた合計46体の結果に基づいて, CFSと帯鉄筋の両者で拘束したコンクリート柱の応力度~ひずみに影響を与える要因を検討し, さらに, その関係を定式化した.
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