土木学会論文集
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深礎基礎に埋め込まれたアンカーの定着耐力に関する研究
斉藤 修一石垣 洋松島 学関 博
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2000 年 2000 巻 648 号 p. 33-42

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抄録
山岳地の送電用鉄塔は, 深礎基礎を多く適用している. 従来, 送電用鉄塔の脚材定着は, 支圧板と呼ばれるリング状プレートを節状に取り付ける方法を用いていた. 脚材定着法の統一化を考え, 本研究ではアンカーを取り付けた定着法の適用性について検討した. 模型実験を行い, 破壊モードは割裂破壊であることを確認し, 既往の支圧板定着での耐力算定式の適合性を検討した. その結果, アンカーからコンクリートに伝達される力の方向が形状によって異なり, この方向が耐力に影響を及ぼしていると考えて結論づけ, 支点反力モデルを提案した. 本モデルを導入した耐力算定式により求めた計算値は, 実験値との良い整合を見せた. さらに, 数値解析を行って本モデルを検証し, 妥当性を明らかにした.
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© 社団法人 土木学会
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