土木学会論文集
Online ISSN : 1882-7187
Print ISSN : 0289-7806
ISSN-L : 0289-7806
二重管型反応装置の硝化脱窒プロセスへの適用に関する研究
藤原 拓宗宮 功津野 洋奥野 芳男
著者情報
ジャーナル フリー

2000 年 2000 巻 657 号 p. 23-34

詳細
抄録
二重管型反応装置の硝化脱窒プロセスへの適用を試み, パイロットプラントによる団地汚水の連続処理実験を行った. その結果, 適切な設計・操作条件下で生下水の連続処理を行うことにより, 10.4hの水理学的滞留時間で, 97%のBOD除去率, 88%のアンモニア性窒素除去率および84%の全窒素除去率を達成可能であることを実証した. また, 設計因子ではドラフトチューブ内径の反応装置内径に対する比 (Di/Do) および有効水深が, 操作因子としてはBOD-SS負荷率, 好気ゾーン比, 無酸素ゾーン比, 流入水C/N比が重要であることを明らかにし, 適切な設計・操作条件を提示した. また, 標準活性汚泥法と比較して発生汚泥量を28~56%削減可能であることも明らかにした.
著者関連情報
© 社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top