二重管型反応装置の硝化脱窒プロセスへの適用を試み, パイロットプラントによる団地汚水の連続処理実験を行った. その結果, 適切な設計・操作条件下で生下水の連続処理を行うことにより, 10.4hの水理学的滞留時間で, 97%のBOD除去率, 88%のアンモニア性窒素除去率および84%の全窒素除去率を達成可能であることを実証した. また, 設計因子ではドラフトチューブ内径の反応装置内径に対する比 (
Di/
Do) および有効水深が, 操作因子としてはBOD-SS負荷率, 好気ゾーン比, 無酸素ゾーン比, 流入水C/N比が重要であることを明らかにし, 適切な設計・操作条件を提示した. また, 標準活性汚泥法と比較して発生汚泥量を28~56%削減可能であることも明らかにした.
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