2000 年 2000 巻 663 号 p. 11-30
河道湾曲部に設置された水制工が水の流れに対してどのような制御効果をもち, また, 水制周辺ではどのような水理現象が生じるのか, 水理模型実験と数値シミュレーションにより検討した. 数値シミュレーションについては, 流れおよび河床変動の解析を幅広く汎用的に行うことができるよう, 既往の平面2次元浅水流モデルを基本とする簡易で実用的なシミュレーションモデルを提案している. また, 水制工の護岸・護床機能を予測してその適切な設置を検討するために, シミュレーションモデルをいかに適用すればよいか, 考察した. 水制工の形式としては, 不透過型水制の例として出し型水制を, 透過型水制の例としてスクリーン枠を対象とした.