2000 年 2000 巻 665 号 p. 171-176
ある特定地域における地震災害防災を検討する場合に, サイスミックゾネーションマップが重要な資料となる. しかし, 沖縄県のような島嶼地域特有の小地形を考慮する必要がある場合には, 従来利用されてきたマップメッシュの妥当性及び細分化の検討が必要となる. その細分化によるマップメッシュの増大に伴い, 必要とされる地盤情報も増大する. したがって, 地盤情報に関する資料不足が問題となることが想定される. そこで, 本研究では, 地形分類図および過去の地盤情報について統計処理した結果を利用することで, これらの資料不足に対する補完手法を提案するものである.