土木学会論文集
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レーザー回折/散乱式粒度分析装置の粒度試験方法への適用
古河 幸雄藤田 龍之國廣 忠之深澤 誠
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2001 年 2001 巻 687 号 p. 219-231

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抄録

土の粒度試験にレーザー回折/散乱式粒度分析装置を用いるため, まず, JIS法とレーザー法で繰返し試験による再現性, 試料分取による試験結果のばらつきを比較した. 試験結果の再現性では, レーザー法はJIS法より優れているが, 結果のばらつきでは両者が同等であることが分かった. また, 分析装置を粒度試験に用いるための設定条件の検討や多種類に及ぶ地盤採取土に対してJIS法と粒度分布の比較を行った. 試験は0.04~0.08%程度の懸濁液濃度で行い, 相対屈折率は1.08の値で解析するのが望ましいこと, JIS法で綿毛化する試料でもレーザー法では影響を受けずに分析が可能であること, 最大粒径が0.250mm以下であればJIS法と比較的近似した粒度分布が得られること, レーザー法の粒度分布は, JIS法より細粒側に現れる場合が多いことなどが分かった.

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