2001 年 2001 巻 687 号 p. 77-94
グラベルドレーンの液状化抑止効果の評価を行うことを目的として, 部分排水条件を様々に変化させた飽和砂の繰返し三軸試験を実施した. まず, 部分排水条件下における飽和砂の繰返しせん断挙動および強度特性について検討を行った. これらの試験結果から得られた知見を基に, 部分排水条件における飽和砂の液状化強度を定義して, その定量化を試みた. この定量化から部分排水繰返し強度を用いたグラベルドレーンの設計法を提案し, 実地盤を想定した試設計を行った. 提案手法は, 既往の指針に基づくFL法により排水効果の評価を行える点に特徴があり, 既往の設計法に較べてより簡便な方法となった. 試計算の結果は提案手法と既往の設計法との整合性を示すものであり, 本提案手法の妥当性が認められた.