土木学会論文集
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モンテカルロ法を用いた高流動コンクリートの限界粗骨材量推定方法
荻原 淳平中井 雅司名和 豊春
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2001 年 2001 巻 690 号 p. 65-82

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抄録

本論は, 材料品質が異なる粉体系高流動コンクリートの配合設計方法を確立するために, 重要な配合因子である粗骨材量の推定方法を提案するものである. 本手法は, 自己充填性の限界状態を付着モルタル膜に覆われた粗骨材同士の架橋現象として捉え, 粗骨材の粒度分布および架橋構造にモンテカルロ法を用いた確率モデルを適用し, 粗骨材量を推定する方法である. また, 本手法の妥当性を検証するために既往の研究結果と比較検討した. その結果, 粗骨材の品質 (粒度分布, 形状), モルタル性状 (降伏値, 単位容積質量) からU形充填装置の障害条件に対する限界の粗骨材量を推定できることが明らかとなった. この手法を用いることにより, 粗骨材の品質やモルタル性状に係らず, 任意の鉄筋障害条件に対し自己充填性が得られる粗骨材量が推定でき, 配合設計への反映が可能となる.

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