土木学会論文集
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火山性粗粒土の繰返し非排水せん断特性に及ぼす破砕細粒分の影響
八木 一善三浦 清一
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2001 年 2001 巻 694 号 p. 305-317

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抄録
本研究では, 粒子破砕によって生ずる細粒分が火山性粗粒土の強度-変形特性に及ぼす影響を調べるため, 細粒分の含有率と過圧密比を変化させた供試体に対する繰返し非排水三軸試験と一次元圧密試験を行っている. 一連の試験結果から, 非塑性の破砕細粒分が増加すると正規圧密された供試体の液状化強度は確実に低下し, それは幾何学的に求められた最大・最小間隙比で定まる相対密度の低下によって説明できることがわかった. また過圧密履歴を受けた供試体では, 破砕細粒分の含有率や過圧密比が増すほど液状化強度や圧密降伏応力は高くなり, 間隙比変化だけでは説明できない新たな強度増加がもたらされる要因を考察している.
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© 社団法人 土木学会
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