土木学会論文集
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複数イオンの移動を考慮したコンクリートからのカルシウム溶出に関する数値解析的予測手法の構築
皆川 浩大即 信明宮里 心一西田 孝弘
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2002 年 2002 巻 697 号 p. 85-96

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抄録
本研究の目的は, 100年以上に及ぶコンクリートからのCa溶出を数値解析的に予測する手法を構築・提案することである. 本予測手法では, コンクリート中に存在する複数のイオンを考慮するために, イオン移動式として Nernst-Plank 式, Debye-Hückel 理論および電気的中性条件を用いた. またセメントペーストから細孔溶液へのCa溶出をモデル化するために, Buil のCa固液平衡モデルを用いた. 本手法の妥当性を検証するために, 約100年間水と接する環境に供用された実コンクリート部材および実モルタル部材のCa溶出実測結果と予測結果を比較した. その結果, 予測結果と実測結果は定量的に一致し, 本手法の妥当性を確認することができた. さらに本予測手法を用いて1000年に及ぶコンクリートからのCa溶出を予測した.
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© 社団法人 土木学会
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