せん断スパン比 (a/d) が2.35, 引張鉄筋比 (p
w) が3.37%の小型RCはりおよびa/dが3.80, p
wが1.71%の大型RCはりを作製し, せん断スパン内にそれぞれ鉛直打継目を設けた. この打継目を鋼板被覆で補強して曲げ強度試験を行い, ひび割れ性状, 曲げひび割れ発生荷重, 斜めひび割れ発生荷重, 最大荷重, 破壊形式, スターラップおよび鋼板のひずみをそれぞれ測定した. 鋼板補強には, 斜めひび割れ発生荷重の増加や鉛直打継目によって局所的にスターラップの分担せん断力が増加するのを, 鋼板が分担して防止する効果があることを明らかにした. また, スターラップの配筋量やコンクリート強度が小さいほど, 鋼板が負担するせん断力が大きくなることも明らかにした.
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