土木学会論文集
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高解像度衛星データの利用を前提とした建物の密集度に関する分析手法の開発
熊谷 樹一郎
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2002 年 2002 巻 700 号 p. 111-122

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抄録

既存の市街地において建物が密集しており, かつ, 前面道路の幅員が十分広くない地域については防災面や施設整備の面, 住環境の面などから建てづまりの問題を解消する必要がある. この問題に対しては広い範囲から注目すべき地域を選定していくことが大切となるが, 建物の密集度を広域的に比較・分析するには地理情報の整備に多大な時間と労力が必要なこともあり, 有効な対処法が確立されていなかった. そこで, 本研究では広域性といった特徴のある高解像度衛星データを取り上げ, 観測された建物の情報の利用に着目した上で建物の密集状態を自動的に定量化する分析手法を開発した. 開発手法の適用から, 隣り合う建物間の距離の違いによって建物の密集パターンを領域単位で類型化できることが示唆された.

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