土木学会論文集
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日本のバルクエマルション爆薬の特性とそれを用いたトンネル発破システム
河野 興枩沢 俊雄中川 浩二
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2002 年 2002 巻 700 号 p. 95-109

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抄録

近年わが国のトンネル発破において導火管付き雷管とANFO爆薬の組み合わせによる発破システムが本格的に用いられてきた. しかし本システムはANFO爆薬の有する性質上, 発破システムの制約や後ガスによる坑内作業環境の劣悪化等の問題を抱えている.
諸外国で開発されたバルクエマルション爆薬を用いた発破システムはこれらの問題を解決した. しかしこのシステムの導入は, わが国の法規上の制約から困難である. よって, 筆者等はわが国の法規制に準じたバルクエマルション爆薬・発破システムの開発を行い, さらにそれを用いて施工性および発破効果に着目した実操業に向けての実証と検討を行った. その結果, 実用化に有用と思われる知見を得た.

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