地盤のS波速度とポアソン比の特性評価について
沖縄県を事例として
2002 年 2002 巻 700 号 p. 177-182
詳細
2002 年 2002 巻 700 号 p. 177-182
構造物に対する地震災害を予知しようとする場合, 初期入力情報として, 対象構造物基礎部における地震波情報と地盤情報が必腰となる. 地盤情報としては, 対象地盤における各地層の定数となる, 層厚H, 密度ρ, 体積弾性波速度Vp, せん断弾臨波速度Vsなどが必要となる. そこで, 本研究では, 亜熱帯特有の地盤構成を有する沖縄県を事例として, PS検層結果から得られるポアソン比νおよびVsとその地域地盤特性の相関関係を検討した. これらの結果を基に, 道路橋示方書のVs推定式およびその他既往のVs推定式を特定地域特有な地盤構成に適用する可否について検討した. また, その特定地域で得られた調査結果に基づいた回帰式を提案し, 更に, 汎用式である道路橋示方書のVs推定式と本論文提案式とを比較することより, 本提案式が地域特有な地盤特性をよく評価することを示す.
