土木学会論文集
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軟弱地盤における浮き山留めの挙動予測
左子 斉竹村 次朗三村 光太郎大川 尚哉梅本 秀二山岡 一雅大野 泰年
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2002 年 2002 巻 700 号 p. 45-64

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抄録

軟弱な粘性土が厚く堆積する地盤において採用されることの多い“浮き山留め”構造では, その山留め壁根入れ部の挙動が山留め架構全体の挙動を左右する場合が多い, 本報告では, このような浮き山留めとなっていたモデル現場の山留め工挙動に対して, 5つの異なる民間会社が“地盤バネ梁モデル”を適用した4つのタイプの予測解析を行っている. これらは, 掘削前の事前予測解析, 掘削途中段階の計測データを用いた次段階予測解析, 最終掘削完了後すべての計測データを用いた逆解析, そしてこの結果を近隣ブロックヘ適用する予測解析の4種類である. これらの解析を通して, この解析手法を適用するに当たっての入力パラメータの影響やモデル上の仮定に基づく予測解析の妥当性・問題点を示した.

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