土木学会論文集
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兵庫県南部地震における鋼管杭桟橋の被災メカニズム
南 兼一郎高橋 邦夫菅野 高弘園山 哲夫川端 規之
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2002 年 2002 巻 700 号 p. 81-94

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抄録

平成7年兵庫県南部地震において, 大きな被災を受けた神戸港の鋼管杭式縦桟橋, 横桟橋およびドルフィンについて現地調査, 被災メカニズムに関する解析を行った.
桟橋の被害調査の結果により, 鋼管杭式桟橋の被害は周辺地盤の側方移動に起因していることが明らかになった. また, 静的な弾塑性解析により桟橋の被災メカニズムが定性的に説明が可能であるが, 絶対変位量まで含めて評価するためには, 非線形動的解析モデルが有効であることがわかった. さらに, 桟橋の水中振動台模型実験により, 側方移動をともなう横桟橋の残留変形がある程度再現可能であることがわかった.

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