土木学会論文集
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粗粒材の飽和透水特性に関する実験的研究
工藤 アキヒコ西垣 誠西方 卯佐男鳥居 剛浅田 昌蔵
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2002 年 2002 巻 715 号 p. 187-199

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抄録
ロックフィルダムで用いるような粗粒材の透水係数と粒度との関係を解明する目的で, 大型透水試験装置を試作し, 相似粒度と種々の粒度 (Ucが6~30程度) を持つ試料を用いて透水試験を実施した. その結果, 粗粒材の透水係数は, D10が数mmオーダーとなるロック材では, 少なくとも1cm/s以上であること, 動水勾配が0.01~0.2の範囲で, 透水係数がおよそ0.1cm/s以上となる試料では, 動水勾配依存性が認められること, D10などの細粒分が支配的ではあるが, D60などのより大きな粒径の影響も受けていることなどを明らかにした. また, 粗粒材の透水係数は, Terzaghi や Poiseuille が示す Dnbの形よりも, D10aD60bの積の形とする方が, より精度良く推定できることを示した.
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© 社団法人 土木学会
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