土木学会論文集
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変位境界を用いた有限要素法によるシールド通過時における硬質地盤の挙動評価
佐藤 豊小西 真治杉本 光隆Aphichat SRAMOON
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2002 年 2002 巻 722 号 p. 49-58

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抄録

これまで, 二次元の平面ひずみFEM解析によってシールドトンネルの通過による周辺地盤の変位挙動を評価する場合には, トンネル掘削の影響として, 掘削面に応力境界を導入して地盤の変位を求めるのが一般的であった. 本研究では, 硬質地盤におけるシールドトンネルの近接施工問題に対して, シールド掘進中に生ずる掘削面の変位を基にした地盤変位予測手法を提案するとともに, 同手法による二次元, 三次元FEM解析結果と現場計測データとを比較することにより, その妥当性を検討した. この結果, 提案する手法は曲線部における非対称な地盤変位挙動をシミュレートできること, 既存の解析手法より提案する解析手法の方が実際の地盤変位挙動をより高い精度でシミュレートできることが明らかとなった.

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