土木学会論文集
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面外繰り返し水平力を受ける逆L形鋼製箱形断面橋脚の強度と変形能に関する実験的研究
青木 徹彦鈴木 真一渡辺 俊輔鈴木 森晶宇佐美 勉葛 漢彬
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2003 年 2003 巻 724 号 p. 213-223

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抄録

逆L形鋼製橋脚が橋軸方向地震力を受ける場合, 上部工重量と偏心量による面内付加モーメント以外に, 水平力による付加ねじりモーメントが生じる. 過去のシェル要素でモデル化した逆L形鋼製橋脚の有限変位解析によれば橋脚は橋軸方向作用力に対してもそれと直角方向に大きく変形して崩壊に至るという知見が得られている. 一方, 実橋梁システムでは上部構造の剛性が非常に大きいため, ねじり変形が拘束された状態になり, むしろT形鋼製橋脚の挙動に近いという報告もある. 本研究では, 以上のような解析結果を検証するため, 面外繰り返し水平力を受けた逆L形鋼製橋脚の大型模型載荷実験を, 一点載荷および二点載荷の2種類の載荷方法で行い, ねじり変形の有無による影響, および偏心率が橋脚の耐震性能に及ぼす影響を実験的に明らかにした.

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