土木学会論文集
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コンクリートに埋設された鋼材のマクロセルおよびミクロセル腐食に関する研究
川東 龍夫小林 孝一宮川 豊章
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2003 年 2003 巻 732 号 p. 1-15

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抄録
コンクリート中の鋼材腐食を非破壊手法によって的確に把渥することは, コンクリート構造物を維持管理する上で重要な項目の一つである. しかし, 現在用いられている非破壊手法は, 手法の種類と条件, 測定値の評価方法などの点で方法論的な検討が行われている段階にあり, 手法と評価方法の確立が望まれている.
本研究は, 鋼材の腐食をマクロセル腐食, ミクロセル腐食に分けて評価することを目的に, 大きさの異なる鋼板を用いたモデル試験供試体の電気化学的な経時変化を非破壊的に測定し, 腐食に関する解析を行った.
これらの解析結果と腐食減量測定結果から, 鋼材腐食をマクロセル腐食とミクロセル腐食によって区別することができ, それらを用いた鋼材の腐食量推定が可能であることを示した.
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