土木学会論文集
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超高速鉄道トンネル内に生じる圧力変動評価
山崎 幹男若原 敏裕永長 隆昭上野 眞藤野 陽三
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2003 年 2003 巻 738 号 p. 171-189

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抄録
本研究は, 時速500kmを越える超高速鉄道トンネル内の圧力現象を解明し, トンネル覆工構造の合理的な耐風圧設計を実現する目的から, 設計・照査に不可欠な最大圧力変動を評価しようとするものである. まず, 実機トンネル内の圧力変動測定結果から, 試験車両の走行形態 (列車トンネル突入・列車通過・退出・すれ違い) 毎に, 列車速度と庄力変動量の関係を求めた. また, 3次元圧縮性流体を対象に, 列車トンネル突入・退出・列車通過の数値流体解析を実施し, 測定結果との比較から解析結果の妥当性を検証した. さらには, 将来の営業線を想定し, 列車長約400m, 設計速度条件として, 単独列車550km/h, 2列車相対速度1000km/hの場合のトンネル内の最大圧力変動 (最大正圧および最大負圧) の算定を行い, トンネル覆工構造の設計荷重として評価した.
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© 社団法人 土木学会
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