土木学会論文集
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若材齢時長さ変化を考慮したRC曲げ部材のひび割れ・変形の一般化評価方法
谷村 充佐藤 良一平松 洋一兵頭 彦次
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2004 年 2004 巻 760 号 p. 181-195

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抄録

低熱ポルトランドセメント, 膨張材, 収縮低減剤を使用し, 載荷以前に生じる自己収縮を低減した高強度コンクリート, 膨張を付与した高強度コンクリートを用いてRCはりを作製し, その静的載荷試験を通じて若材齢時の長さ変化による曲げひび割れ・変形挙動への影響を把握するとともに, 載荷以前の長さ変化を考慮したRC曲げ部材のひび割れ幅・変形の評価法について検討した. その結果, 自己収縮の影響は, ひび割れ発生荷重, ひび割れ幅, たわみなど使用限界状態に現れることを確認した. さらに, 鉄筋位置のコンクリート応力度が0の状態からの鉄筋応力度の変化量に着目し, 載荷以前の長さ変化の影響を取り入れたRC曲げ部材のひび割れ幅. 変形の評価法を提示し, その妥当性を検証した.

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