土木学会論文集
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鋼製連壁とコンクリート床版接合部の構造特性に関する実験的研究
田崎 和之広沢 規行今福 健一郎
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2004 年 2004 巻 763 号 p. 163-173

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抄録

地中連続壁を本体利用する場合, 鉄筋コンクリート床版との接合が不可欠になる. 地中連続壁が鉄筋コンクリート地中連続壁工法であればその設計手法は確立されているが, 鋼材を利用した地中連続壁においてはその床版接合法は未解明な点が多い. 本研究では鋼製連壁部材 (NS-BOX) を使用した鋼製地中連続壁の床版接合部の構造特性を解明するために実大実験を行った. その結果, 床版接合部における耐力および変形性能を確認し, 隅角部の鉄筋応力, ひび割れ状況を考察することにより, 常時および地震時における配筋の考え方をまとめることができた. これらの結果により, 鋼材を利用して本体利用する地中連続壁の床版接合隅角部の設計法を提案するものである.

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