土木学会論文集
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軟岩中に建設された大断面都市NATM空洞の掘削時岩盤変形挙動に関する解析的研究
Pornkasem JONGPRADIST武内 邦文志村 友行堀井 秀之
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2004 年 2004 巻 764 号 p. 1-10

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抄録

軟岩中に掘削された洪水調整のための大規模地下空洞の掘削中に, ベンチ掘削ステップが進むにつれてトンネル側壁部分の岩盤変形量が予期せず増大する現象が計測された. 支保工の事前設計の階段で用いられた簡便な設計解析によれば, このような変形挙動は事前に予測できなかった. そこで, 本論文は, 軟岩トンネル掘削のための異なる数種類の解析法を採用し, 上記の挙動を再現できるかどうかについて研究した. 具体的には, まず, それらの解析方法について詳述し, 大規模地下空洞の岩盤変形挙動計測データとそれらの解析結果を比較することにより, 個々の解析手法によりどの程度まで変形予測性を改良できることが可能かについて考察し, 個々の解析モデルの軟岩への適用性を概略検証することができた.

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