土木学会論文集
Online ISSN : 1882-7187
Print ISSN : 0289-7806
ISSN-L : 0289-7806
交通振動下にある高架橋付属構造物の振動測定と疲労耐久性の評価
小塩 達也山田 健太郎森田 俊樹李 相勲
著者情報
ジャーナル フリー

2004 年 2004 巻 766 号 p. 219-232

詳細
抄録
橋梁上に設置された付属構造物が交通振動により疲労損傷を生じるメカニズムや繰返し応力と交通量の関係などを検討するため, 高架橋上に設置された標識板門型柱, 情報板門型柱, 照明柱, F型標識柱の振動測定と応力頻度測定を行った. 対象とした高架橋では, ゴム沓化, 桁連続化による耐震補強工事が行われ, 工事の各段階での橋梁構造の変化が橋梁付属構造物の疲労耐久性にどのような影響を与えるかを調査した. 振動計測の結果, 門型柱で2.9~4.6Hz, F型柱で3.6Hz, 照明柱で1.5Hzおよび4.9Hzのモードが卓越した. 鋼支承からゴム支承化, 3径間連続化にともない, 主桁の固有振動数が3.89Hz, 3.78Hz, 3.58Hzと低下し, 主桁と付属構造物の固有振動数が近い場合に, 疲労寿命が短くなることが明らかになった.
著者関連情報
© 社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top