土木学会論文集
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下水汚泥焼却灰のアルカリ溶出によるリン回収量の増大に関する研究
吉田 佳子野池 達也
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2004 年 2004 巻 769 号 p. 55-64

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抄録

リン鉱石は, 世界的に枯渇の懸念されている資源の一つであり, 下水汚泥はリン鉱石の代替資源として有望視されている, 本研究では, アルカリ溶出による下水汚泥焼却灰からのリン回収において, 圧送汚泥に凝集剤としてPAC, アルミン酸ナトリウムおよびポリ硫酸第二鉄を添加することにより, 添加時pHがリン放出抑制に及ぼす影響, 各凝集剤のリン放出抑制効果および得られた焼却灰のアルカリ溶出特性について, リン回収割合の増大を目的として検討した, PACは使用最適pHの範囲が広く, pH4においてアルカリ溶出可能なリンの割合が49%から84%に増大した.

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